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どうせ分かってくれないし








半年ー経ってるー!

果てしなく更新していない…日記どころか年記やで…

…生きていました申し訳ございません

夏から実はバイトを始めまして…

…いえホテル辞めてません

英会話教室も週一だけどまだやってます(生徒さん一人だけどね♡

でもそれがプラスにならないから結局バイト始めたんだ…

妹の職場(某ファーストフード店)がね

24時間営業なんですけど人がどんどん辞めてって夜勤がピンチってことだったので…

紹介制度ってヤツでね…

7月の終わりに入って8月は週2とかで頑張ってたんですが

本業に支障をね…(抗えない睡魔

車通勤なのに居眠りとか怖すぎて最近は週一に減らしています

まあちょっとは足しに…なってるかしら…

身体壊さん程度に続けていく予定…


…で、今日は夜空を見てたら電波を受信したので

read more...で久し振りのssだよ!

愛情表現が斜め上って言うかもはや裏目に出ている雲中子さん

…に、万年片想い中と思い込んでるコーチで現パロ

雲道…とは言えないな…うん…


意識の続く限り頑張ります←明日も朝仕事



意識はあるけどもう寝なきゃ…ってことで中途半端ですがお終い!

また手直ししたり…近いうちに!






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星がキラッと瞬いた。

ああ……ボーっと夜空を見ていたんだ、と気付いた。
















 望遠鏡と微生物と恋心















「雲中子、中間の範囲教えてくれ!」

パン!と乾いた音を立てて、胸の前で手を合わせる。

ホームルームが終わって、教室から担任が出て行くのとほぼ同時だった。

万年スポーツ馬鹿と言われ、それを寧ろ誇りだと思っているようなホンモノの体育会系である

道徳も、『今度の中間からの成績が進路に大きく関わる』と聞いたからには
勉強するしかない。

どうせ部活は試験休みだ。

部活がなくたって今までは自主トレに精を出していた訳だが、今度からはそうはいかない。

道徳には、訳あって大学へ進学する必要があるからだ。

「英語と数学と国語と世界史と化学と生物と……」

「つまり全教科だよね?」

後ろで太乙の声がした。

「体育と技術・家庭科は大丈夫だぞ!」

ふん!と振り向いて太乙に威張ってやる。

「中間はそれらの筆記はないだろ」

「あれ?そうだっけ」

なんだ、テスト少ないのか~ラッキーと笑う。

「……」

「あ、雲中子待って!」

無言でその場を立ち去ろうとする雲中子を慌てて引き留める。

「今日から早速教えてくれよ!間に合わないじゃん!!」

「今更って言葉は知っているかい?」

振り返った雲中子はうるさそうにそう言った。

「なんてこと言うんだよ!努力に遅すぎるって事はないんだぜ!?」

むぅ、とむくれる。

「少なくとも予習と復習を普段からやって、授業を最低限意識がある状態で過ごせば

 試験前に急に努力をしなくたって大丈夫だと思うんだけどねぇ……」

「だってオレ、朝練とかあるしさ……」

夏休みだってほぼ毎日学校に来て何処かの部活に顔出してたしさ……とブツブツ。

少しずつ声が小さくなっていくのは、やっぱり相手が正論だからだ。

ただ、道徳にとって雲中子の正論は気持ちいいくらい切れ味が良い。

きっぱりと言ってくれるから、どんなに嫌な事でも『だよね』と素直に……

……とは言えないかもしれないが、最終的には納得できる。

「……で?今日は何をやるの?」

それに、まあ大体は折れてくれるから。

こういう時、ああ良い奴だなと思う。

「数学と英語……きっと一番時間掛かるから……」

最悪、暗記モノは一夜漬けで何とかしてしまえる。

道徳の集中力はスポーツでしか発揮されないと大体の同級生には思われているが、

テスト前の様な追い込まれた状況でこそ存分にその力を出せるのだ。

結局スポーツで鍛えた勝負強さとか根性だったりするのだが。

「数学や英語は捨ててしまってもいいんじゃないかな……」

雲中子と太乙の声が見事にハモッた。

「お前ら酷いな!」

「だって今から中学1年生まで戻ってやるのはしんどいだろ」

「なんで!?中間の範囲だけでいいのに!」

「基礎がないとねぇ……」

ふう、と雲中子が遠い目で呟いた。

「基礎……か……」

上半身を鍛えないと速く走れない的な?

でも数字とアルファベットが読み書き出来れば基礎はオッケーじゃないかとも思う。

「……まあいいや、折角教科書があるんだから数学と英語をやろう」

ガタッと雲中子は自分の席に座り直した。

「教科書とノート出して」

「え、ここでやるの?」

教科書をカバンから取り出そうとしていた雲中子の手が止まった。

「他に何処で?」

「お前の部屋に行っちゃだめ?」

「……何故」

なんとも分かりづらい……嫌とか不信感とかが混ざった表情の雲中子。

「放課後の教室って不気味だから」

「はぁ?」

今度は何を言ってんだと言わんばかりの顔。

「お、お前が!小学校の頃怖い話したから!!教室が苦手になったんだぞっ」

「何年前の話をしてるんだい君は……」

正確には10年前の話である。

流行りの怪談を少しアレンジして聞かせたら、道徳が大泣きしてしまった……という。

「トラウマに何年前とか関係ない!!」

「存外傷付きやすいんだね、君……」

「いいじゃん雲中子、道徳をお持ち帰りしたら」

横から太乙が口をはさむ。

「お持ち帰りって違うよね……」

「え、そう?君の場合はあながち……ブッ!」

言いかけた太乙に体操着が入った袋を投げつける雲中子。

「?なに?」

クエスチョンを飛ばしまくる道徳を少し睨んだだけで、雲中子は何も答えなかった。

かわりに開けていたカバンの蓋を閉めて立ち上がった。

「いいから。帰るよ道徳」

「……?うん、お前の部屋でやるってことでいいんだよな?」

「集中が切れていると判断したら帰ってもらうからね」

ハァ、と深い溜息。

太乙がニコニコ……ニヤニヤ?しているのが気になる道徳だったが、雲中子に続いて

教室を後にした。



学校は全寮制で、2年からは個室も選べる。

道徳は進級後も相部屋を選んだが、元々独りを好む雲中子はすぐに個室に移ってしまった。

彼の部屋は独特である。

古文書かと言いたくなるような分厚い本や、実験器具、実験用のマウスや虫、望遠鏡……

様々な物が、まあここまでと感心するほど無駄なくすっきりと収まっている。

以前『こんなに物有って、なんで散らかんないの?めんどくさくない?』と訊いたら、

『めんどくさくなるほど一気に物を使わないから』とのお答えを頂いた。

「あ、チュー吉!元気?」

道徳は部屋を訪れる度、実験用のマウスに挨拶をする。

「……それ、違うマウスだよ」

「………」

名前を付けても、次に道徳が訪れる時にはこんな風に新しいマウスに替わっているのだが。

「チュー吉何世まで殺戮を繰り返す気なんだよ」

「殺戮?有意義な実験だよ」

「意味わかんない……」

ハア、と今度は道徳が溜息を吐く番だ。

「マウスは良いから。数学と英語、どっちからする?」

「んー……英語?」

「私はどっちでもいいんだけど」

何故疑問形……と雲中子が少し苛立った様子で英語と数学の教科書をカバンから出した。

「えっと、じゃあ英語」

「……早く教科書とノートを出して」

なんで急に怒ってるんだよ、と思いつつ道徳は雲中子の隣に座った。

「範囲はここからここ。目を通して、分からない所に印付けて」

「言っとくけど、全部分かんないからな?」

「少しは頭も使いなよ……スポーツ以外で」

「………ちぇ」

冷たいなーなんて言いながら、雲中子に辞書を借りて英文を目で追う。

なんでこんな長文なんだ、というか1つ1つの文が長すぎる。

ピリオド何処ー?なんて探しながら読んでいる内に最初の方が分からなくなる。

主語は?動詞はどれ?どこからどこまでが修飾されてる?

「……雲中子……」

「なに?」

雲中子は生物の教科書と参考書を見比べていた目を道徳にチラッと向けた。

「詰んだ……」

「……まだ一手も指していないのに?」

既に机に突っ伏している道徳。

シャーペンは手の中にあるが、ノートは真っ白なままだ。

「だってこっから始まってピリオドここだぞ……?テキストの半分近くが1文だぞ……?」

顔を上げた道徳の目は半分死んでいた。

「……分からない単語を書き出して辞書で引くところから始めなよ」

「分かる単語の方が少ないもん……」

口を尖らせる。

もう高校2年生の道徳が。

「………」

ハァ……とまた溜息。

一瞬『帰れ』と言われるんじゃないかと道徳は身構えたが、雲中子はそっと道徳の教科書を

手に取り、真っ白のノートを自分の側に引き寄せた。

それからサラサラとテキストの文章を書き写し、スラッシュで区切っていく。

「スラッシュ毎に訳してみて」

「おお……」

「寮の夕食には間に合うようにね」

「おう!」

頑張る!!と元気よく返事し、道徳は辞書をめくり始めた。

時折唸り声を上げながら、それでも必死でシャーペンを走らせている。

「……出来た!」

暫くして、やりきった感たっぷりの道徳の声が部屋に響いた。

「そう……じゃあ先に夕食にしようか」

「え、もうそんな時間?」

「先に風呂に入ってもいいけど」

「……じゃあ、そっちで」

部屋に戻って下着とか取ってくる、と道徳は言って部屋を出た。

それから慌てて自分の部屋まで走った。

「あー……ビックリした……」

急に風呂になんか誘われたものだから。

心の準備が出来ていなくて、ただ逃げる事しか考えていなかった。

「お、男同士だし!別に恥ずかしくないし!」

子供の頃から、それこそ数えきれないくらい一緒に入っているはずなのだ。

最近は道徳の部活が忙しくて、入る時間がずれていた訳だが。

「……大丈夫、だよな?」

「なにがよ?」

「!?い、居たのか慈航!!」

寝ぼけたような声だったが、同室の慈航に話しかけられて口から心臓が飛び出そうになった。

今の独り言、聞かれてしまっただろうか……と不安になる。

「寝てた……のか?」

「おお、たまには勉強しようと思って教科書見てたんだけどよ!即行で寝たわ」

あ~あ、とのびをしながらまだ少し眠そうな声で答える慈航。

「だよなー……」

急に勉強ったって、眠くなるよな……

道徳は分かる分かると頷いた。

「それはそうと道徳、お前風呂まだ?早く行かねーと一年坊に乗っ取られるぞ」

そう言えば、慈航からはほのかのにシャンプーと石鹸の匂いがしている。

「?別に一年と一緒に入ったっていいだろ?」

「だってよぉ、やっぱアウェーじゃねぇか」

「別にいいんだよサッカーの試合とかじゃないんだから」

道徳は複数の運動部を掛け持ちしている為、後輩も多いのでその辺は特に気にしない。

ついでに言うとサッカーがアウェーでも全然気にしない。

それよりは雲中子だ。

何かこう、言葉にしたらまずいような気まずい恥ずかしさ。

認めたくはないが無視も出来ない、漠然とした不安。

「……ま、いっか」

待たせちゃ悪いしなーとさっさと洗濯済みの下着を衣装ケースから出す。














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